依存を生まない、させない自然療法サロン

「依存を生まない、依存をさせない。」

 

これは、私とクライアントのお互いを守るうえで大切なことだと思っています。

なので、サロングレイスでは以前よりもはっきりとこのことを伝えているのですが、なぜ、そういう考えに至ったかといえば、依存をしようとする方が来られ、かなり困ったことがあったからなんですよね。

 

自分の力で問題を解決する、その姿勢があるからこそ自然療法を役立てることができるのですけど、それすら、ない。

 

そうなると、こちらとしては何もできないというのが正直なところなんですが、身体がだるいという悩みに対してお話を伺っていると「1日の大半を寝転んで過ごし深夜までスマホをずっと見ている」「食べるのはお菓子」「仕事はできない、身体がだるいから」挙句には「○障」「あいつが○○を送ってくるんです」と言われると、私としては何もできない状態になります。

 

身体がだるいからという悩みを持っているのに、その悩みを解決するどころか増幅させることをやっているのですから、私に何ができるというの?となるわけです。

 

自然療法ですので、限界はあります。

お手伝いできることに限りがありますし、私はスクールに入って自然療法を学んだセラピストですから、映画やアニメにあるような、手から不思議な力が出てきて「はっ!」ってやったら奇跡が起きたなんてこと、できるわけがありませんしね。そして、本当に出来る人というのは、迂闊にそんなパワーを使いません。使ったところで相手のためになるかと言ったら、ならないことをよくわかっているからなんです。

 

こういう依存しようとするタイプというのは、こちらの意見やアドバイスを全く聞いていません。はなから必要としていませんから聞くわけがないのですけど、厄介なことに、それが、伝わらないんですよね。あなた聞いていないですよね、だからウチでは力になれませんと言っても、「いいえ、先生はすごい人ですから!」とこちらを持ち上げて言うことを聞かそうとしてきます。いやはや、困ったもんだ・・・と苦笑いをするしかありません。

 

 

依存を生まない、させない。

 

そのためには、私が行なっているようなサロン側の姿勢も実はとても大切で、あるとき、精神を病んでしまい、仕事を辞める羽目になった方が来られたんですよね。自称見える人、や、自称○障という方は、私では力になれない、専門外なのではじめからお断りをしているのですが、そういう方というのは、断られた経験から予約の段階では一切話さない場合が多いんですね。

 

この方もそうでした。ただ、エネルギーワーク系のヒーリングを受けたいというので、お受けしたら、サロンに来られた途端、それは始まりました。自称メッセージをおろして話す人だったので色々と話されていきましたけど、精神疾患の患者と接する仕事に数年ついていたり、大学で勉強もしていたので、まあなんとなくでも、これは私が決して触れていいものではない、というのは分かりました。

 

なので、私は通常通りに施術をしたのですが、この方が帰り際に、こんなことを言っていました。

「あなたのエネルギーは、〇〇(スピ系の存在の名前)が素晴らしいと言っている。そして、私がこうしてメッセージを伝えるのは正しいとヒーラーが言っていた」と・・・・。

 

いやいや、それ、だれですか!

こんな怖い話はありませんよ。

 

おそらく、そのヒーラーは、この方が病院に入院していたことは知っていたはずです。であるなら、病気を悪化させかねないことを迂闊に話すことは絶対にやってはいけないことだということをわかっていたはず・・・。

 

コンプレックスを持っている方というのは、あっという間にスピ系の罠にハマります。通常の人間では見えないものが見えた、聞こえた、そして、それを褒められたとなると、ものすごい勢いで、それにしがみつく。すると、最も簡単になんちゃってスピさんやヒーラーさんになって、たいていが人間関係で揉めに揉めて大変なことになるという結末を迎えます。

 

この方は、ヒーラーである私に褒めてもらいたかったのかもしれません。あなたは特別ですよ、と。

確かに誰もが特別な、唯一無二の存在だと思います。けれど、メッセージをおろしてくるから特別、とは思わないし、違います。

一生懸命、仕事をしてきた、生きてきたあなた自身が唯一無二の特別な存在であるはずです。

 

実はこういったことで、依存は生まれます。

弱っている人、困っている人に「あなたは素晴らしい」と褒めてみたり、逆に「あなたには〇〇が付いてます。だから悪いことが起きる」と恐怖を与えたりすることで、その方は、そこに通うはずです。甘いだけの心地よい言葉を何度も聞きたかったり、怖くて仕方ないからどうにかして欲しいと思う。

 

人にどうにかして欲しい。

 

そういう甘ったれた姿勢のひと、というのは、意外と多く、男女や年齢関係なくいます。

 

どうにかして欲しい、と言われても、その問題を抱えている当人に、それを解決しようとする気持ちがなければ、他人である私に何が出来るというのか・・・。

 

もうかなり昔ですけど、ハンドヒーリングエネルギーを習ったけど足の痛みが消えないとおっしゃる方がヒーリングに来られたんです。よくよく話を聞いていたら、その方は痛みを抑える薬をやめたいからハンドヒーリングを習ったと言いながら、同時に、薬がないと不安だ、困ると話されるんですね。

 

悩んでいたい、解決よりこのままでいたい時期って、あると思うんです。

なので、じゃあ薬を飲んだらどうですか?とアドバイスしました。この方は、びっくりしたような顔をされていましたけど、薬があることで安心するのであれば、それで良いと思うんです。何よりご自身で選んでますからね。

 

けっきょく、自分のことは自分で、するしか方法はありません。

 

自然療法はある意味、魔法のように感じるもので、それは当たっていることではあるのですが、ハリーポッターの、ハリーやその仲間たちがヴォルテモートと戦うため魔法の練習を続けたように、努力は必要なのです。

 

レイキを持っていても、手を置かなかければレイキは流れませんよね。それと同じです。

 

私のサロンは、依存を生まない、させない自然療法サロンです。

自分を良くする努力をする気持ちがあるひと、自分には生きる力があることがよくわかっている人たちに利用していただける自然療法を取り扱っています。

 

定期的でも、そうじゃなくても、サロングレイスにお越しになるみなさんは、毎日を懸命に生きている人で、それは素晴らしいことであるのに、そんなに素晴らしいとは思っていない方が多く、会うたびに私はその謙虚な姿に目が離せません。工場で食品を作っている人、大勢の社員の上に立ち、どうやったら快適に働いてもらえるかを考える人、家族の健康を守るために台所に立つ人、自分の夢を叶えようと地味な作業を続けている人・・・。

 

努力って報われない時があります、実は。

望み思うような結果にならないことが多いのは、そういうことでしょう。

でも、続けている。努力を続けている。

 

それが、才能です。あなたの、素晴らしいところ。

 

ほら、依存なんてしなくても、生きていけるでしょ。

自分の力で生きてください。それが出来るように、宇宙はすべてをあなたに与えていますよ。